メルケル首相の月給は216万円相当 ドイツで公務員給与ベア
ドイツ連邦議会はこのたび、公務員給与のベースアップに関する法案を可決。これに伴って連邦政府閣僚の給与も引き上げられることになった。13日付のベルリナー・モルゲンポスト紙が報じた。
今回の決定により給与は2段階で引き上げられ、今年の3月1日までさかのぼって2.2%、2017年2月1日からはさらに2.35%アップすることになる。メルケル首相の月給はこれにより、勤務地手当も含めて1万8388ユーロ(約216万2800円)となり、来年2月からはさらに432ユーロアップして1万8820ユーロ(約221万3600円)となる。首相以外の閣僚の給与は1万4929ユーロ(約175万5900円)、来年2月からは1万5280ユーロ(約179万7200円)に。ドイツ納税者連盟のホルツナーゲル会長は、今回の閣僚の給与アップを「妥当な額」と評価。一方で年金の掛け金などに関する優遇を廃止して、閣僚も一般市民と同様に自己負担にすべきと指摘している。
ブルームバーグの給与ランキングによると、世界で最も年収の高い政府首脳は、シンガポールのリー・シェンロン首相で150万ユーロ(約1億7600万円)相当。2位は米オバマ大統領で36万1000ユーロ(40万ドル、約4250万円)だった。メルケル首相の年収は22万656ユーロ(約2595万3100円)で、5位にランキングしている。また、フランスのオランド大統領は17万5079ユーロ(約2059万2400円)、イタリアのレンツィ首相は11万2809ユーロ(約1326万8400円)となっている。
一方、政治家と比べて大企業の社長の給与はけた違いで、ドイツ国内ではトップ企業の中でもダイムラーCEO(最高経営責任者)のディーター・ツェッチェ氏の年収が1437万ユーロ(約16億9000円)と最高額だった。
※1ユーロ=117.618円で換算。(14日時点)
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