花便り~ムクゲ
街路樹に花が咲きはじめた。2~3日でしぼんでしまう、そのはかなさが一期一会の茶道の精神に通じることから、夏の御茶事の際に茶室に生けられる、ムクゲだ。
ムクゲは中国・インド原産で、高さが3mほどにもなる。日本へは奈良時代に中国から伝わった。根が横に広がらず、刈り込みにも耐えるなど、その扱いやすさから東京などでは街路樹として、また公園などに植えられるようになった。韓国では「無窮花(ムグンファ)」と呼ばれ、国花とされている。
学名は「Hibiscus syriacus(ハイビスカス・シリアカス)」で、ハイビスカスも同じ仲間だ。英名では「Rose of Sharon(ローズ・オブ・シャロン)」と呼ばれ、旧約聖書の雅歌書に出てくる「シャロンのばら」から付けられたといわれている。
生薬としても用いられており、樹皮を乾燥させたものは
花言葉:信念、新しい美
ムクゲ(木槿・槿):アオイ科フヨウ属の落葉低木