熊本地震で引っ越し 「ウンピョウ」が福岡市動物園でお披露目
熊本地震のため熊本市動植物園から福岡市動物園へ移送されていたウンピョウが、2日から一般公開された。今回公開されたのは、オスの「ジュール」とメスの「イーナ」の2頭。
2頭のウンピョウは今年の3月29日に横浜市立よこはま動物園から熊本へやってきた。その直後の4月14日、16日に発生した地震で熊本市動植物園が被災したため、23日に福岡市動物園へ移され、健康状態のチェックや施設になれるために様子見の期間を過ごしていた。2頭とも新しい環境になれてきたということで一般公開されることになった。福岡市動物園は公式ブログで、この2頭に対し「元気な姿をみんなに見せてもらい、熊本にも元気を送ってもらいたい」と期待のコメントを送っている。
ウンピョウは食肉目ネコ科の動物で、主な生息地は東南アジア。国際自然保護連合(IUCN)レッドデータとして絶滅危惧種に指定されており、九州では同園が唯一で、国内でも4カ所でしか飼育されていない。ヒョウの仲間で、毛色は暗い灰色から黄褐色。雲形の大きな黒い斑点が不規則にある。野生のウンピョウは人前にほとんど姿を見せないため、生態や行動などがあまり知られていないが、木登りが得意でサルやリスなどを捕らえるほか、泳ぎもうまく、魚を捕らえることもあるという。
福岡市動植物園の開園時間は午前9時~午後5時。ただし、ウンピョウを見られるのは当面の間は午後3時まで。
【施設情報】
福岡市動植物園
福岡県福岡市中央区南公園1-1
TEL:092-531-1968
http://zoo.city.fukuoka.lg.jp/
開園時間 9:00~17:00(月曜日休園)
入園料 大人600円、高校生300円、中学生以下は無料。
画像提供:福岡市動物園