【コラム】復旧した南阿蘇鉄道に乗ってみた
7月31日から一部運転を再開した南阿蘇鉄道。熊本地震で被災してから3カ月余りの間、運休していた。8月最初の休日に、復旧した電車に乗りにいった。今回復旧した区間は中松駅~高森駅間で、距離は7.11km。乗車時間は約25分の電車の旅となった。
のどかな風景を眺めてると震災による悲しみを忘れさせてくれる
見晴台駅 完全再開を願うかのように鯉のぼりが泳いでいた
この日、天気は快晴で、窓のガラスのないトロッコ列車には心地よい風が吹き抜け、震災で受けた悲しみや喧騒な日常から解放してくれた。
運行中は車掌さんが沿線の名所を面白おかしく紹介してくれたり、ある駅ではサプライズで忍者が現れたりと、終始笑いが絶えない電車の旅であった。夏休みということもあり、子供連れの乗客が多く、南阿蘇に子供たちの笑顔が戻ってきているようだ。南阿蘇鉄道の再開は、乗客を楽しませるだけでなく、南阿蘇の人々に復興への希望を与えていると感じた。
この路線で一番の見どころである「第一白川橋梁」を含む区間も、一日でも早く再開されることを願う。