日本の子どもの数、34年連続で減少

 総務省統計局は「こどもの日」にちなんで、4月1日現在の日本の子どもの数(15歳未満人口)を4日公表した。前年に比べ16万人少ない1617万人となっており、1982年から34年連続の減少で過去最低。男女別では男子が828万人、女子が788万人だった。
 総人口に占める子どもの割合は、第一次ベビーブーム(47~49年)直後の50年時点で35.4%あったが、低下を続けて65年には25.6%となった。その後第二次ベビーブーム(71年~74年)でわずかに増加したものの、75年の24.3%から41年連続して低下し、今年12.7%となった。
 人口4000万人以上の国々における子どもの割合と比較しても、米国19.3%、フランス18.6%、イギリス17.6%、中国16.5%、ロシア15.9%、スペイン15.2%、韓国14.3%、イタリア13.9%と、日本が最も低い。
 なお、4月1日の日本の総人口は、前年に比べ22万人少ない1億2691万人。男女別では男性が6171万人、女性が6520万人。生産年齢人口(15歳以上65歳未満)は7725万人。総人口に占める割合は60.9%で、92年の69.8%以降、年々低下している。一方、65歳以上人口の割合は26.4%となり、毎年過去最高を更新している。
 また、2015年の日本統計年鑑にある「将来推計人口」によれば、生産年齢人口が60%を割るのが2017年、65歳以上人口の割合が30%を超えるのが2024年、子どもの割合が10%を割るのが2041年、総人口が1億人を切るのは2048年。今から50年後となる2065年の総人口は8136万人、子どもの割合が9%、生産年齢人口が51%、65歳以上人口が40%と推計している。

画像提供:MIKI Yoshihito