8月頭の内定率80.3% 就活生、「12月以前の開始が適切」
企業の採用活動を支援するサイト「JOBRASS(ジョブラス)新卒」を運営するアイデム(東京都新宿区)が8月31日、8月1日時点の就職活動状況の調査結果を発表した。調査結果によると、8月初めの内定率は80.3%で、前月比7.9ポイント増となり、前年の10月初めの内定率(82.6%)と同程度ということが分かった。また、全体の65.7%が8月1日時点で就職活動を終了した。調査対象は2017年3月卒業予定の学生714人で、8月1~3日に実施。
学生が就職活動の開始として適切だと思う時期は「大学3年生の3月」までが合計で85.4%となり、「大学3年生の12月」までを見ても50.2%と、半数を超えた。選考解禁の「前倒し」により「短期決戦」の傾向が強くなったことから、多くの学生が今より早い時期の活動開始を適切と考えていることがわかった。
内定獲得社数は平均2.3社で前月と変わらず、内定獲得者の63.4%が2社以上の内定を獲得した。応募企業数は平均26.3社、エントリーシート・履歴書提出企業数は平均17.7社、面接選考企業数は平均12.3社、現在選考中の企業数は平均2.3社となった。入社予定企業の業界は「メーカー」(30.0%)が最多で、次いで「金融・証券・保険」(12.7%)、「ソフトウエア・通信」(11.7%)となった。
内定者フォローは、「内定者や社員との懇親会」(56.5%)が最多だった。内定企業からの連絡頻度は「月に1回程度」(41.3%)が最多で、58.5%の学生が連絡頻度を「ちょうどよい」と感じている。
早い時期の就活開始を適切と思う学生が多い一方、広報活動や選考活動の解禁日は「必要」「どちらかと言えば必要」の合計が53.5%となった。
なお、ほぼ同時期にディスコ(DISCO、東京都文京区)が行い、16日に発表した調査によると、内定率は85.8%、活動終了は全体の72.0%だった。
参考記事
就活2017 8月初めの内定率は85.8% 8割以上が希望の企業に決定(2016/08/21)
2017年卒 内定充足率80%以上の企業は4割 「短期決戦」は主に大企業(2016/07/29)
(写真はイメージ)