子どものフィルタリング利用促す 総務省が講座新設
総務省は2日、子どもがインターネットを安全利用するため、スマートフォンのフィルタリングについて保護者・教職員向けに解説する講座「e-ネットキャラバンPlus」を新設したと発表した。
フィルタリングとは、有害サイトへのアクセスを制限できるサービス。同省がこれまで取り組んできた講座「e-ネットキャラバン」では、入門編として保護者・教職員と児童生徒向けに情報モラル教育を実施してきたが、今回はより上位講義としてフィルタリングの利用促進を目指す。
同省が毎年実施している青少年のインターネット・リテラシーに関する実態調査(2015年度)によると、青少年のスマートフォン保有率は91.5%、平均利用時間は平日1~2時間、休日2~3時間が最も多く、生活と切り離せないものとなっている。また、約半数の青少年が、一度も会ったことのないSNS上だけの友人がいるという。インターネットを介してトラブルや犯罪に巻き込まれるのを防止するうえで、フィルタリングの利用が求められているが、2015年度の同省の調査では利用率は45.2%と半数以下だった。
同調査では、家庭内でインターネット利用ルールが設けられている青少年はフィルタリング利用率が高く、リテラシーも高い結果となっており、家庭でインターネットの使い方を教える環境づくりをすることが重要だとしている。
(写真はイメージ)