NECの「PC-9801」を含む16件が新たに未来技術遺産へ登録
国立科学博物館は6日、日本の発展に寄与し未来に引き継がれるべき科学技術の称号である「未来技術遺産」へ、日本で最も普及したNECのパソコン「PC-9801」やライオンの合成洗剤「トップ」など16件を新たに登録したと発表した。
PC-9801を初号機とする「PC-9800シリーズ」はNECが1982年に発売した16ビットパソコンで、2003年まで約21年もの間販売された。PC-9801の功績は、すでに情報処理学会から2008年に「情報処理技術遺産」として認定されていた。また、マウスを使ったグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)を日本で初めて搭載したNECの「PC-100」も今回登録された。黒い画面にコマンドを入力しないとアプリケーションが立ち上がらなかったものから、グラフィカルな画面上に配置されているアイコンをマウスでクリックするだけで立ち上げることができるようにした先駆者的存在である。
合成洗剤の「トップ」は洗浄力を高めるための酵素を配合したライオンの看板商品で、「はじめて本格的に市場に受け入れられた酵素配合洗剤」という評価を受けた。
(写真はイメージ)