男女平等ランキング 日本は101位 雇用などが要因
世界経済フォーラム(WEF、スイス)は11月19日、男女平等に関する指数(Global Gender Gap Index)のランキングを発表した。日本は101位となり昨年より3つ順位を上げたが、雇用機会の格差などが低順位の要因となった。1位は7年連続でアイスランド、2位はノルウェー、3位はフィンランドで、アジアのトップは世界7位のフィリピンだった。
同指数は、雇用、賃金、教育、健康、政界進出などをもとに算出したもの。総合点およびそれぞれの分野において、0が最も不平等すなわち男性優位の状態を指し、1が最も平等な状態を指す。女性が優位の場合は1より大きくなる。
日本の総合点は0.670点で、昨年の0.658点よりわずかに上昇した。識字率、初等教育・中等教育の機会、平均寿命においては1点以上となったが、賃金と実際の収入が0.6点台(順位ではそれぞれ69位、75位)となり、企業の幹部、国会議員の数はともに0.10点で、100位を下回った。
1位のアイスランドは、専門職・技術者(1.33点)、高等教育(1.72点)の面で女性が大きく優位になった。フィンランドでは官公庁のポストの面で1.67点となり、フィリピンでは企業幹部で1.33点、専門職・技術者で1.70点となったことが特徴となった。またアフリカのルワンダが、国会議員数が1.76点となったことなどにより、6位と高順位についた。
世界トップ10と、東・東南アジアトップ10は以下の通り。
2015年順位 | 2014年順位 | 国 | 点数 |
---|---|---|---|
1 | 1 | アイスランド | 0.881 |
2 | 3 | ノルウェー | 0.850 |
3 | 2 | フィンランド | 0.850 |
4 | 4 | スウェーデン | 0.823 |
5 | 8 | アイルランド | 0.807 |
6 | 7 | ルワンダ | 0.794 |
7 | 9 | フィリピン | 0.790 |
8 | 11 | スイス | 0.785 |
9 | 23 | スロベニア | 0.784 |
10 | 13 | ニュージーランド | 0.782 |
2015年 アジア順位 |
2015年世界順位 (2014年世界順位) |
国 | 点数 |
---|---|---|---|
1 | 7(9) | フィリピン | 0.790 |
2 | 52(60) | ラオス | 0.713 |
3 | 54(59) | シンガポール | 0.711 |
4 | 56(42) | モンゴル | 0.709 |
5 | 60(61) | タイ | 0.706 |
6 | 83(76) | ベトナム | 0.687 |
7 | 88(98) | ブルネイ | 0.684 |
8 | 91(87) | 中国 | 0.682 |
9 | 92(97) | インドネシア | 0.681 |
10 | 101(104) | 日本 | 0.670 |
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